俺が社会に出ずに誰とも交流せずひとりぼっちで部屋に引きこもっても、時間は勝手に進む。つまり俺がいなくても、人類の歴史は勝手に進んでいく。
また、他ならぬ俺にこれをやってほしいと思ってくれていることなんて1つもない。俺がやらなくても73億人の誰かがやるし、難なくできる。
また、俺の命に関心あるやつは誰もいない。もっと言うと俺の命が続いてほしいなんて思っているやつは1人もいない。別に生きてても死んでてもどっちでも良い存在。
俺には、生まれてきた意味、俺じゃなきゃいけない理由、人生の使命、特別な何か、なんてのは何1つない。俺はこの宇宙でどうでもいい存在。お前はかってに生きてかってにのたれ死んでろってこと。これからの人類の長い歴史から比べればホコリのようなちっぽけな時間を生きたらそのままのたれ死んで消滅する。消え去る。完全に消滅する。最低でも一世代交代すれば俺の生きた証はすべて消え去り忘れ去られ、完全に消える。無常だ、この世界は。
だからこそ俺は、死の瞬間に生まれてきてよかったと思えるにはどうすれば良いのか、難しいことだからこそ真剣に考えなければならない。すべてはこの内面で決まる。